いきさつ
海が気になったので房総半島の東端・銚子の海岸へ向かった。自分がこれから先で撮りたいのは海だと確信を得た。それから房総半島の海岸を撮り始めた。
南房総の浜辺で対岸にある三浦半島を眺めるうち、向こうへ渡ってみたくなった。住まいを神奈川県川崎市に移したことから始まり、三浦半島も撮るようになった。
三浦の海辺で時間を過ごすようになると、房総半島と伊豆半島をしばしば眺めるようになった。眺めるうちに房総半島と伊豆半島を歩いてみたくなった。
伊豆半島の入り口に真鶴半島があることを知り、ここもまた歩きたくなって、真鶴も撮ることにした。火山活動によって生まれた真鶴と伊豆半島は僕の好奇心をさらに刺激している。
なぜ海なのかわからないが、はじめに海への関心があり、それから半島の海岸を渡り歩くようになった。景色を客観的事実として撮っている。その景色にどのような意味づけをするのか、まだわかっていない。